#18 プロペラのサイズ表示と意味について


プロペラのサイズは一般に10X7、17X8などと表示されます。まずこれら数値は全てインチ表示で、表示の前の10や17というのは直径(ダイヤ)のことで直径10インチとか17インチのプロペラということになります。1インチは約2.5センチなのでセンチに換算するとそれぞれ直径約25センチ、42.5センチということになります。

また表示の後にある7と8は、ピッチと呼び、プロペラブレードのひねりの度合いを表しプロペラが一回転した時に進む距離になります。すなわちピッチ7インチのプロペラは一回転すると7インチ(約17.5センチ)、8インチのペラは一回転すると8インチ(約20センチ)進むという意味です。すなわちピッチの大きいプロペラのほうが一回転した時に進む距離が長くなるわけです。




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正ピッチプロペラ

エンジンやモーターのシャフト軸は正面から見たときに、通常左回転します。時計の針の動きと反対方向に回転します。この左回転方向に回転することで推力が得られるようにプロペラブレードにひねりが付いたものを正ピッチ(あるいは正転、正回転)プロペラと呼びます。
エンジンや機体を引っ張ってゆくように推力が出るのでトラクタータイプとも呼ばれます。
そのほかには反時計回り、CCW(カウンタークロックワイズ)と呼ばれることもあります。


逆ピッチプロペラ

これに対して時計の針と同じ右回転することで推力が得られるようにひねりが付けられたプロペラを逆ピッチ(あるいは逆回転)プロペラと呼びます。モーターは反時計回りにも時計回りにも回転させることができるため、反時計回り(左回転)に回転するモーターに正ピッチペラを使い、また時計回り(右回転)に回転するモーターに逆ピッチプロペラを双発飛行機に使えば、お互いの反動トルクを打ち消し合い、安定した飛行が期待できます。


またドローンはこの反動トルクの打ち消し合いを応用して4個のモーターのうち2個の反時計回りのモーターに正ピッチペラを装着し、2個の時計回りのモーターに逆ピッチペラを装着して、それらを対角線に配置することで一方方向にドローンが回転してしまうことを阻止しています。
なお田んぼの除草剤散布に使われるエンジンプロペラボートなどには、この逆ピッチペラをエンジンに取り付け(実際には逆ピッチプロペラを裏返して装着するが)、プロペラでボートを押すように推進するのでプッシャータイプと呼ぶこともあります。そのほか時計回り、CW(クロックワイズ)あるいはR/P(リバースピッチ)などと呼ぶことがあります。


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